赤館城

1. 城のデータ

[所在地] 福島県東白川郡棚倉町棚倉  

[築城年] 不明  

[築城者] 白河結城氏

[遺 構] 一番曲輪、帯曲輪、土塁、空堀

[別 称] なし  

[形 状] 山城   

[登城年] 2009年11月5日

(※トップ写真:赤館城・主郭跡)


2. 城の歴史

現地の案内板によると、鎌倉時代初期、赤館は伊達氏が飛び地として支配していたが、南北朝時代以降は白川結城氏が支配したという。常陸の佐竹氏との度重なる抗争を経て、1590年の豊臣秀吉による全国統一後は正式に佐竹氏の領国と公認された。

その後、1609年に立花宗茂が、1622年には丹羽長重がそれぞれ5万石で入り赤館城主となるが、赤館城は戦国期の館にすぎず、5万石に相応しい家臣団を擁する近世城郭ではなかった。そのため、新たな居城に相応しい拠点として長重が赤館城から棚倉城に移した事により、赤館城は廃城となった。


3. 城の見どころ

「2009年秋の奥州地方城めぐり」は棚倉城で一応終わる予定だったが、車を走らせていたら偶然車のナビに「赤館城跡」と表示されたのをみて、これはもしや城跡かと思い急遽寄り道することにした。山道を登っていくと平坦な山頂に辿り着く。現在は公園・梅林となっているが、昔の遺構らしきものはよくわからなかった。(おそらく周辺の小高く盛ってあった所が土塁だと思うのだが)

(下写真:一番平(主郭)跡)

(下写真:一番平(主郭)から望む)

赤館城の知名度は現在は低いのかもしれいないが、現地に立てられた看板によると赤館城は、東北と関東との分水嶺に位置し、歴史書に折々出て来る由緒ある地だということだそうだ。


4. 城のポイント

①鎌倉時代に築城され江戸時代初期まで存続した城 ⇒棚倉に移転してからは廃城となる

②立花宗茂・丹羽長重が城主となった城

0コメント

  • 1000 / 1000