狛江入道館

1. 城のデータ

所在地] 東京都調布市佐須町  

[築城年] 不明  

[築城者] 狛江入道増西

[遺 構] なし

[別 称] なし  

[形 状] 館  

[登城年] 2013年2月2日

(※トップ写真:狛江入道館・晃華学園校舎)


2. 城の歴史

狛江入道増西館は、鎌倉時代に東京都狛江市付近に本拠を置いていた豪族である狛江氏が築いた館跡と伝わる。鎌倉時代の書物である「吾妻鏡」によると、1208年、狛江入道増西が50余人の悪党を率いて、武蔵国威光寺の寺領に乱入し苅田狼藉におよんだため、訴えられたという記録がある。

また、江戸時代後期の「新編武蔵風土記稿」によると、狛江入道館跡の説として、古館の規模、堀をめぐらした跡や櫓台跡などが記されており、戦国時代の地方領主の館としてこの地が利用されていたのではないかといわれる。


3. 城の見どころ

狛江入道増西館跡は、調布市佐須町の晃華学園、マリア修道院がある広大な敷地内にあったとされる。講内のため、残念ながら内部を見学することはできない。調布市のHPによると、晃華学園内には狛江入道の碑があるそうだが、確認できなかった。

(下写真:館跡と伝わる稲荷神社)

学校敷地西側に小さな社がある。「里の稲荷」と呼ばれており、佐須村を治めていた佐須豊後が建立したと伝わる。この背後は土の斜面となっており、もしかしたら土塁の跡だったのかもしれない。近隣の柴崎城と同様、南側に向けて高低差がついており、周囲とは若干の高台に築かれていることが分かる。

(下写真:館跡遠望)


4. 城のポイント

鎌倉時代、狛江市周辺を支配した狛江氏の館跡と伝わる



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