金上城

1. 城のデータ

[所在地] 茨城県ひたちなか市金上  

[築城年] 1089年  

[築城者] 金上明成

[遺 構] 曲輪、土塁、空堀

[別 称] 足崎城、金上館  

[形 状] 丘城 

[登城年] 2014年8月7日

(※トップ写真:金上城・二の曲輪跡の熊野神社)


2. 城の歴史

金上城は寛治3年(1089年)、金上明成によって那珂川北岸に延びる台地南端部に築かれた。金上氏は水戸城の江戸氏の一族であるといわれ、金上城は水戸城の北方の守りとして当時機能していたものと推測されている。

それから時代は一気に下って1590年、当時の金上城主・金上明直は佐竹義宜による水戸城の江戸氏攻略の際、武田原において討死してしまった。金上城についても落城に追い込まれてしまい、その後廃城になったといわれる。


3. 城の見どころ

金上城は水戸市の北側、那珂川北岸の小さな丘上に立地し、北から東側にかけては金上溜と呼ばれる池となっている。この池も城郭の堀として機能していたと考えられる。縄張は先端部の一の曲輪の内城山と、二の曲輪の外城山からなっている。両曲輪の間は空堀によって分断されている。

(下写真:金上城遠景)

(下写真:金上溜)

現在城跡は二曲輪が熊野神社となっているが、一帯が全て雑木林となっており、遺構を確認するのが非常に難しいが、それでも空堀や一部に残る土塁を確認することができる。


4. 城のポイント

金上氏が水戸城の北方の守りとして築いた城

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