梶原氏館

1. 城のデータ

[所在地] 東京都品川区大井町

[築城年] 戦国時代

[築城者] 梶原氏

[遺 構] なし

[別 称] 伝梶原氏館

[形 状] 平城

[登城年] 2018年2月24日

(※トップ写真:梶原氏館・来福寺本堂)


2. 城の歴史

梶原氏館は、後北条氏の家臣で馬込村(現在の大田区~品川区)を領有した梶原氏の居館である。現在の来福寺から梶原稲荷神社にかけての範囲が居館跡とされている。

鎌倉時代、源頼朝に仕えた梶原景時の旧跡とも伝わるが、後世のこじつけの可能性が高いとされる。


3. 城の見どころ

梶原氏館は、JR大井町駅付近の来福寺から梶原稲荷神社付近が館跡とされるが、遺構などは残っておらず、詳細は不明である。ただし、周辺の地形からは少し高い位置にあり、台地上に館跡が設けられたとみられる。

来福寺は平安時代の990年創建の真言宗寺院である。高台にあるため、かつては品川の海が望めたという。ということは、館があった当時も周辺を望めた可能性が高い。都内にありながらとても静かな境内なので、整備された庭を眺めながら往時を想像するとよい。

(下写真:来福寺境内)

来福寺の裏手には梶原稲荷神社が鎮座している。このあたりもかつての梶原氏館跡であったという。名前からして館跡と関連していることがわかる。

小さな社であるが、拝殿に稲荷神社の由来記が掲げられており、鎌倉時代の武将・梶原景時との関連や由緒などが記載されている。

(下写真:梶原稲荷神社)


4. 城のポイント

①戦国時代に馬込村を支配した梶原氏の館跡

②遺構はなし ⇒来福寺・梶原稲荷神社がかつての館跡とされる


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